愛知時計 Aichi Calendar 30DAY 難有 昭和39年【W346】〔100〕

  • 全体

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  • 文字盤

    文字盤

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    振り子室

愛知時計の柱時計『Aichi Calendar 30DAY』、昭和39年に製造された物です。

愛知時計は明治25年創業の水野時計製造所を祖とする歴史ある時計製造メーカーです。

現在の社名は愛知時計電機株式会社で、水道メーターの製造等が中心で時計の製造はしていませんが、会社の歴史に敬意を表して昔の社名のままで現存されています。


こちらの柱時計は文字盤の枠に『AICHI TOKEI DENKI K.K.』の文字があるので『愛知時計電機株式会社』時代の昭和27年以降、形状や文字盤のカバーガラスが曲面な事から昭和30年代後半頃に製造された物と判断します。
背面には三重県津市の別所時計店で昭和39年(1964年)11月3日に販売された旨の日付入り保証書ラベルが残っています。
愛知時計は同年に電気式のトランジスタ掛時計を製造開始したので、この時計は機械(ゼンマイ)式としては最晩年の頃に作られた物になります。

大きめの文字盤に太めの長短針とインデックス(数字)の組み合わせで時刻の視認性はとても良いです。
文字盤にある『30DAY』の文字は、『30日巻(1ヵ月巻)』と呼ばれる『一度ゼンマイをいっぱいまで巻けばその後約30日(1ヵ月)稼働するタイプ』の時計である事を示しています。
文字盤中央下の丸窓は右のゼンマイ(運針用)の巻量のインジケーターで、ゼンマイをいっぱいまで巻くと白、その後使用するにつれてゼンマイが解けて終わりに近付くと赤に変わりますので、「巻直しのタイミング」の目安が分かりやすいです。

ただし、本来文字盤の下・振り子室の上端に付いているカレンダー(日付・曜日表示)が取り外されており、振り子室のガラス窓も擦りガラスに交換されています。
おそらく後年に落下等により破損した際に(部品を入手出来ず?)撤去・交換されたものと思われます。

各部に経年による傷や汚れ等の痛みはありますが、目立つような大きな傷や割れ・凹み等は無く、全体の程度としては経年なりの平均的なレベルだと思います。

時打は毎正時(0分)に時刻の数と毎30分に1回、やや高めのポーンポーンという澄んだ和音で鳴ります。

分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2分以内/日で稼働しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。

サイズ/高さ:約39.8cm 幅:約23.7cm 奥行:約11cm(いずれも最大部)
〔送料/100サイズ〕

価格:6,000

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