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精工舎 六吋頭丸(柳島工場製) 明治30年代後半【W338】
精工舎 六吋頭丸(柳島工場製) 明治30年代後半【W338】
全体
全体
文字盤
振り子室
振り子室内のラベル
非常に希少な精工舎の小型柱時計「六吋頭丸」、柳島工場時代の明治30年代後半に製造された物です。
明治25年創業の精工舎(現セイコー)は国内で現存する最古の時計製造会社です。
同社では長い歴史の中で様々なタイプの柱時計や置時計・腕時計等を製造されています。
こちらの柱時計は文字盤の周りの木枠が丸型で、その下部に長めの振り子室の付いた『頭丸尾長』と呼ばれるタイプの柱時計です。
当時の平均的な八角尾長等の柱時計は文字盤の直径が八吋(約20cm)または十吋(約25cm)でしたが、こちらの小型柱時計の文字盤は六吋(約15cm)サイズで、それに合わせて専用の小型ムーブメント(機械)が採用されています。
この六吋シリーズは現存数がとても少なく、その中でも通称『姫達磨(ダルマ)』と呼ばれる『六吋木地四ツ丸』は逸品とされ人気がとても高いです。
振子室内のラベル(画像5枚目)はかなり色落ちしていますが、残った文字部分のバランス等から黒地金彩のメダル2枚のラベルだと判ります。
これは『ハノイ万国博覧会(1902〜1903年/明治35〜36年)』で金賞のメダルを受賞後、『東京勧業博覧会(1907年/明治40年)』で受賞して「メダル4枚」のラベルに変わるまでの期間に使用されていた物と考えられる為、製造年は明治30年代後半頃と考えられます。
各部に経年による傷や文字盤の染み等の痛みは見られ、振り子室の窓の硝子が金彩の無い物に交換されていますが、目立つような大きな傷や欠け・割れ等は無く、文字盤の飾り環や振り子の玉も金色の輝きを残しており、全体的な状態としては経年なりの平均よりも良い状態だと思います。
時打は正時(0分)に時刻の数、やや高めの「ゴーンゴーン」という余韻のあるよく響く音色で鳴ります。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0〜2分以内/日で作動しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ/高さ:約42cm 幅:約23.8cm
奥行:約11.5cm (いずれも最大部)
価格:0
円
SOLD OUT
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