ハートエッチ精工所 頭丸尾長柱時計 大正時代頃【W314】

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    振り子室

希少なハートエッチ精工所の頭丸尾長柱時計、大正時代頃に製造された物です。
明治39年に設立された会社だと思えない程のハイカラな社名の同社は、ヴァイオリン形の柱時計など独創的な時計で有名でした。
時計の製造は戦前までですが、戦後は時計卸小売業となって今も現存している長い歴史のある会社です。

こちらの柱時計は文字盤の周りの木枠が丸型で、その下部に長めの振り子室の付いた『頭丸尾長』と呼ばれるタイプの柱時計です。
文字盤の中央に二重のハートの中に星が連なる『メリケンハート』と呼ばれる同社のトレードマーク、振り子室の窓には『H』の金彩文字が入っています。

本体の背面に愛知県時計製造協同組合(AICHIKEN CLOCKMAKERS UNION'S MARK)のラベルがありますので、同組合のあった明治36年から昭和6年の間、ラベルのサイズと文字盤のインデックスがローマ数字な事ら製造年を大正時代頃と推測しました。

時打は正時(0分)に時刻の数、やや高めの「ゴーンゴーン」というよく響く音色で鳴ります。

各部に経年による傷や文字盤のシミ等の痛み、当時のままの表面に揺らぎのある風防(文字盤のカバーガラス)にも細かな傷や曇りはありますが、全体の程度としては経年なりのほぼ平均的な状態だと思います。

分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内/日で稼動しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。

サイズ/高さ:約54.7cm 幅:約30.5cm
    奥行:約11.5cm (いずれも最大部)

価格:0

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