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精工舎 木目二重金尾長(柳島工場製) 明治30年代後半【W313】
精工舎 木目二重金尾長(柳島工場製) 明治30年代後半【W313】
全体
全体
文字盤
振り子室
振り子室内のラベル
精工舎の柱時計「木目二重金尾長」、柳島工場時代の明治30年代後半頃に製造された物です。
明治25年創業の精工舎(現セイコー)は国内で現存する最古の時計製造会社です。
同社では長い歴史の中で様々なタイプの柱時計や置時計・腕時計等を製造されています。
こちらの柱時計は文字盤の周りを八角形の木枠で囲み、その下に長めの振り子が入る箱(振り子室)がつく『八角尾長』という当時の標準的な形状の一種で、『二重金』と呼ばれる台形の縁取りが付いたタイプです。
本体には『杢引き』と呼ばれる木目状のペイントが施され、台形の縁の斜め部分には僅かに金彩が残っています。
振り子室内のラベル(画像4枚目)が黒地金彩のメダル2枚のラベルなので製造年は明治30年代後半と判ります(※)。
※この2枚は『ハノイ万国博覧会(1902〜1903年/明治35〜36年)』での受賞メダルで、『東京勧業博覧会(1907年/明治40年)』で受賞した後はメダルが4枚になる為
振り子室の扉のつまみも同時期のみ使用された穴が瓢箪型の丸環タイプです。
そのラベルの上には「静岡縣富士郡(現在の静岡県富士宮市)大宮町(※)」にあった時計店のシールが残っています。
※同町は明治29年(1896年)〜昭和17年(1942年)まで存在
昭和10年(ないしは16年)10月19日の日付がありますので、製造後30年以上後も修理して大事に使われていた事が窺い知れます。
各部に経年による傷(本体の下端背面側に欠けを補修した跡有り)や文字盤のインデックスの掠れ・ペイント剥がれ等の痛みはありますが、文字盤の枠や振り子の玉も金色の輝きを残しており、全体的な程度としては経年なりの平均的な状態だと思います。
時打は正時(0分)に時刻の数、やや高めの「ゴーンゴーン」という余韻のあるよく響く音色で鳴ります。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内/日で稼働しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ/高さ:約51.7cm 幅:約30cm
奥行:約11.5cm (いずれも最大部)
価格:0
円
SOLD OUT
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