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精工舎 十六吋丸柱時計 明治時代末期【W141】
精工舎 十六吋丸柱時計 明治時代末期【W141】
全体
斜め横から
斜め上から
背面
とても希少な精工舎の大型の丸型柱時計、明治時代末期(明治40年代頃)に製造された物です。
明治25年創業の精工舎(現セイコー)は国内で現存する最古の時計製造会社です。
長い歴史の中で様々なタイプの時計が製造されました。
こちらの丸型の柱時計は『十六吋丸』という名称で、一般的な文字盤の直径が12吋の物と比べると一回り大きく(直径約40cm/前面のガラスの直径は約38cm)
、当時は主に大きな屋敷や駅・役場等の広い場所で使われる事が多かったようです。
高い場所に掛けられていてもゼンマイを巻いたり時刻調整をしやすいように、前面の枠は蝶番が上端に付いていて下から上に持ち上げて開くようになっています。
この『十六吋丸』は明治40年代に製造された最初期型で、その後同製品は大正時代を経て昭和の戦前頃まで製造されていました。
その最初期型の特徴は「ローマ数字の文字盤(※大正時代後半頃からはアラビア数字)」と「背面のムーブメント(機械)が入る箱が十角形」の二点です。
後者については大正以降は「グレシャム」と呼ばれる「丸い時計の枠の後ろに機械の入った四角い箱を背負った形状」になるので、製作の手間のかかる十角形の箱は短期間しか製造されていなかったようです。
前述のように使用場所が限られる十六吋サイズは元々製造数が少なかった事と相まって、この十角形の箱を背負ったタイプはとても希少な一品となっています。
文字盤のペイント剥がれ(一部補色有)や、木目を活かした本体にも経年による痛みはありますが、目立つような大きな傷や割れ等は無く、全体的には100年以上前の物としてはとても良い状態だと思います。
時打は正時(0分)に時刻の数、やや高めの「ゴーンゴーン」というよく通る音色で鳴ります。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内/日で作動しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ/直径(高さ/幅):約51cm
奥行:約15cm (いずれも最大部)
価格:0
円
SOLD OUT
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