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文字盤
振り子室
こちらの時計は箱型の本体の上部に屋根の庇のような装飾が付いた『宮型』と呼ばれるタイプの柱時計です。
ただし、本来の『宮型』は上部の装飾と平面の扉が分かれているのですが、こちらの柱時計は扉と一体になっているので、『宮型に似せた文化型』に属するかもしれません。
緩やかな弧を描く庇部分の中央には二段の楕円の装飾が入り、文字盤の下の振り子室も本体ごと半円形になっているので、シンプルながらも個性的で全体的に柔らかな印象を感じるデザインです。
大きめの角文字盤は太めのゴシック体のインデックス(数字)で時刻の視認性もとても良いです。
文字盤の中央下部には同社の代表的なブランドである「IDEAL」の文字と、パテント(実用新案)ナンバーが入っています。
このパテントは大正11年(1922年)に特許出願された「T.T式」と呼ばれる特殊な「時計振子吊垂装置」が採用されたムーブメント(機械)の物です。
これは振り子を吊り下げる振り竿の根本をプレートを介して前後方向にもある程度自由に動くようにした物で、通常の柱時計が時計の背面を柱や壁に沿って垂直に設置しないと止まってしまうのに対して、やや前のめりになるように斜めにしても止まらずに稼働し続けるという機能です。
価格:12,000円