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精工舎 中兵庫尾長(柳島工場製) 明治30年代後半【W364】〔120〕
精工舎 中兵庫尾長(柳島工場製) 明治30年代後半【W364】〔120〕
全体
全体
文字盤
振り子室
振り子室内のラベル
精工舎の柱時計「中兵庫尾長」、柳島工場時代の明治40年代頃に製造された物です。
明治25年創業の精工舎(現SEIKO/セイコーホールディングス)は国内で現存する最古の時計製造会社です。
同社では長い歴史の中で様々なタイプの柱時計や置時計・腕時計等を製造されています。
こちらの柱時計は文字盤の周りを八角形の木枠で囲み、その下に長めの振り子が入る箱(振り子室)がつく『八角尾長』という当時の標準的な形状で、その中でも『兵庫』と呼ばれるやや珍しいタイプです。
この名前は結った髪を円形に拡げる花魁(おいらん)の髪型の「兵庫髷」に由来し、周囲に黒いリング状の装飾を入れる事で文字盤部分を目立たせているデザインになっています。
文字盤はオリジナルのペイント文字盤で、12・3・6・9時の内側に戦時中に貼られていた24時間表記のシールが剥がれた跡があります。
振子室内のラベル(画像5枚目)は色落ちはしていますが、黒地金彩のメダル2枚のラベルだと判ります。
これは『ハノイ万国博覧会(1902〜1903年/明治35〜36年)』で金賞のメダルを受賞後、『東京勧業博覧会(1907年/明治40年)』で受賞して「メダル4枚」のラベルに変わるまでの期間に使用されていた物と考えられる為、製造年は明治30年代後半頃と考えられます。
各部に経年による傷や文字盤のペイント剥がれ等の痛みは見られますが、目立つような大きな傷や欠け・割れ等は無く、文字盤の枠や振り子の玉も金色の輝きを残しており、全体的な程度としては比較的良い状態だと思います。
時打は正時(0分)に時刻の数、やや高めの「ゴーンゴーン」という余韻のあるよく響く音色で鳴ります。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内/日で稼働しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ/高さ:約56.5cm 幅:約32cm
奥行:約12cm (いずれも最大部)
〔送料/120サイズ〕
価格:17,000
円
在庫あり
注文数 :
1台
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