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明治時代末から昭和初期(戦前頃まで)にかけて流行った色硝子枠の小型の置時計です。
全体の形状はやや変形した八角形で、直線的なデザインのカットラインと文字盤の左右に薔薇のような彫刻が一対刻まれています。
当時の製造技術が現代よりも少し劣る為、よく見ると硝子の中には数カ所小さい気泡が入り込んでいますが、それがかえって時代を感じさせ良い雰囲気の一品となっています。
このようなガラス製の枠はその素材の脆さから欠けやひび割れが発生しやすいのですが、こちらの置時計は目立つような痛みが全く無く、硝子枠の部分に関しては極上の状態と言えます。
ただし、残念ながらムーブメント(機械)が純正以外の別の物に交換されています。
その為に硝子枠の内側(ムーブメントが入る部分)に削った跡があったり、裏蓋のゼンマイを巻くツマミ部分の穴が大きくなっていたり、時間の進み具合を調整するテンプ部分のレバーを動かす際に一度裏蓋を外さなくてはならない等の細かな難点があります。
交換されたムーブメント部分も、文字盤中央には精工舎に似せた商標(トレードマーク)が入っていますが、よく見ると本物とは文字の太さ等に僅かな違いがある事から精工舎製では無いと思われます。
その他、各部に経年による細かな痛みはありますが、目立つような大きな傷や割れ・凹み等は無く、前述のように硝子枠部分はとても綺麗なので、全体の状態としては比較的良いレベルだと思います。
価格:0円